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【特典付】富川岳『シシになる。ー遠野異界探訪記ー』(亜紀書房)

2,530円

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※ご購入いただいた方へ、シシ踊りオリジナルポストカードをプレゼントします(本書内でスケッチを描いてくださった画家のさとうひよりさん作) [推薦]森田真生(独立研究者)&ドミニク・チェン(情報学研究者) [巻末漫画]五十嵐大介(『海獣の子供』『リトル・フォレスト』) 妖怪、山人、天狗、ザシキワラシ… この世ならざる気配に満ちた遠野には、 いまも見えないものたちの世界がある。 その扉をひらいたのが〝シシ踊り〟だった。 *** 東京の広告代理店にいた1人の若者は、 『遠野物語』を10ページで挫折しながらも 導かれるようにして遠野に移住した。 その地では、人も動物も幽霊も区別しない。 遠野に息づく文化と物語に慄く「よそ者」は、 やがてそれらに魅了され、その深みに引きずり込まれていく。 そして、100年以上前に民俗学者・柳田国男を戦慄させた 「張山しし踊り」との運命的な出会い。 牛の角、龍の鼻、鹿の目を持つ霊獣シシ。 その装束をかぶって舞うシシ踊り。 それは苦難の歴史を抱える地で華ひらいた「鎮魂のための芸能」であった。 シシの担い手となって踊る日々が、 解き明かしていく『遠野物語』に秘められた謎。 いつしか周囲に生まれる、奇跡のような出会いと物語—— 民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行い、 いま各界から注目を集める若きプロデューサーが 10年にわたるリサーチと実践、そして研究者との協業をもとに 熱量を込めて書き下ろした、渾身のデビュー作。 この本を読まずして遠野は語れない。 民俗学の聖地に新時代をもたらす物語がいま始まる! [解題&用語解説:桜井祐(九州産業大学准教授)] [造本設計:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ) <仕様> ・価格:2,300円+税 ・四六判 ・352頁(8頁カラー写真、解説、解題、巻末漫画) [目次] はじめに 『遠野物語』の謎を解く 第一章 『遠野物語』の先へ やっぱり遠野行くのやめます 俺じゃなくてよくね? ——広告代理店の日々 消費されないコンテンツをつくりたい 南極へ旅立つように、遠野へ カッパのまちで師匠に出会う 本もいいけど野に出よう 土地のデータベースへ ——柳田国男と佐々木喜善 『遠野物語』とシシ踊り 最終話「シシ踊りの歌」から 第二章 シシ踊り まちが沸き立つ〝遠野まつり〟 もう一つの世界、小盆地宇宙 明日から練習ね ——シシ踊りとの出会い 音が鳴んねぇとわかんね ——郷土芸能独自の感覚 はじめてのシシは上を向く 本物のシシを見た 人からシシへ、現世から異界へ シシとは何か ——人と自然の争いと調和 鹿から獅子へ ——ミクスチャー芸能、シシ 踊り続ける理由 ——信仰と娯楽のあいだ 10年たてば上手くなるよ 境界をまたぐ舞「門がかり」 第三章 コロナとお盆 目には見えないものたち お盆がつないだ縁 DIALOGUE WITH ANIMA ムカイトロゲからメグリトロゲへ 遠野の底流にある「死の記憶」 シシ踊り on DOMMUNE 創作だから伝わるもの 天神の山で戦慄させたい シシ踊りのビートをつくる ——伝統と創造の狭間 これじゃ踊れね。 食うか食われるか、やるかやられるか ——遠野巡灯篭木2022 純度 第四章 内なる野生 「ししの館」と青きシシ シシとピアス 死者を甦らせる呪術「四つがかり」 シシの会長と119話 186 なめられてたまるか ——獣としての闘争本能 最高難度「雌じし狂い」を踊る? 雌じし狂いの全貌 美しい動きとは? 群舞 ——団体を超えて 芸能が発生するところ Magical Tribe 内なる野生、魂を取り戻せ。 「魅せる」ために 決闘。人間なのか、シシなのか 柳田国男から岡本太郎へ、そして私たち? 「わけの分からないもの」の安心感 『遠野物語』としての「太陽の塔」 第五章 魂と共に生きる 本当の弔い イワナとシシ 新たな祭りの形を模索する 雨の遠野まつり ——アーカイブが開くとき 奥義の再構築/雌じし狂いのアップデート グリッドに収まらないシシ ——創造の葛藤 あの夜の続き ビートと身体 時空を超えた他者へ 創作によって摑んだシシの本質 消化しきれないもの 柳田が戦慄したものとは ——119話目の謎を解く 明日のシシへ  あとがき 五十嵐大介「ダガイコ ダンヅゴ」 付録 遠野の芸能とシシ踊り 解題 桜井祐「シシとは何か、人はなぜシシになるのか」 [著者プロフィール] 富川岳(Tomikawa Gaku) 1987年、新潟県長岡市生まれ。岩手県遠野市在住。シシ/作家。都内の広告会社にプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市へ移住。『遠野物語』に戦慄して以来、民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行う。2018年から張山しし踊り(遠野郷早池峰しし踊り張山保存会)に所属。郷土芸能「シシ踊り」に傾倒する日々を送る。著書に『本当にはじめての遠野物語』(遠野出版)、『異界と共に生きる』(生活綴方出版部)。株式会社富川屋代表、遠野市観光協会理事。遠野文化友の会副会長。

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